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頭に浮かんだ よしなしごと。


by hanarobo

ロックな人。

消費され続ける音楽に、

危機感を感じた桑田佳祐によって
名盤『孤独の太陽』は生まれた。

が、もちろんそれもまた
消費されるのだ。


『消費されるのはイヤだ!』
『唯一無二の作品だ!』
『わかるやつだけわかればいいんだ!』

という願いと、

『たくさんの人に聞いてほしい』
『たくさんの人に認められたい』
『たくさんの人にわかってほしい』

いう欲求は、


同じ人間の中に両方とも納まっている。


私が桑田さんを好きなのは、
矛盾するその『願い』と『欲求』の両方に
正直に向き合うところだ。


もっというと、


消費されたくないという願いをこめて楽曲を作る、
音楽坊やのようなココロと、


『売ってやろうじゃねーか!』と『TSUNAMI』を作り
本当に半端じゃないほど売ってしまうという、
ほんものの職人技を持っているオトナなところだ。


44歳(当時)で、

『見つめあうと素直におしゃべりできない』

という歌詞がスラっと書けるなんていう中年が
そんなにいるだろうか?


メロディーだって、


サビが二転三転して、盛り上がり
最後は、余韻を残して終わる…


なんてのも、
なかなか真似できることではない。





誰かが言うかもしれない。

「そりゃこんな曲作ったら売れるに決まってる」

ごもっとも。




でも、『売ろう』と思って作っても、
フツー売れない。




気合入れたら売れる、ってとこが
私は素直に好きだなぁ。
しかも、尊敬してる。






でもね、



今日のタイトルの『ロックな人』だけど、



私の中では、ロックな人って、
今も昔も



立川談志


なんだよなぁ。
by hanarobo | 2007-07-14 18:30 | 脳内