頭に浮かんだ よしなしごと。


by hanarobo

別に。 

ある日、私の前に神さまが現れて、


「あなたが今まで生きてきた世界はみんな幻です。
 実際には存在しません。」


って言ったとしたら、



私は思わず、


「やっぱり。」


って言うと思う。




今、目にしてること、触ってるもの、味わってるもの、すべて、
結局は頭の中で感じてるだけのことだ。

 
本当に見たのか、触ったのか、味わったのか、どうか、
わからない。



バーチャルリアリティなんて言葉が生まれる前から、
マトリックスって映画ができる前から、
そんなことを思う。




でも、質問するかもしれない。
神さまに。



「でも、どうして?」

「なんのためにこんなことを?」




そしたら、私の神さまはこういうねん。



「別に。」

「深い意味はない。」






ポール・マッカートニーにお母さんのメアリーさんが
「そういうもんなのよ(Let It Be)」って言ったように、


主が遠藤周作に『沈黙』したように、



私にはこういうねん。




「別に。」

「深い意味はない。」








この世界。


そこには『事実』が転がってるだけだ。

その単なる『事実』を
私たちはときにラベルをつけて分別する。
 
曰く、『幸福』
曰く、『不幸』って。


でも、そうじゃない。


『事実』があるだけだ。
それだけがほんとうのことだ。



私の足元には、今でも

私の身の上に起こった、



2,3の受け入れがたい『事実』が転がっている。





昔はそれに




『悲劇』やら『不幸』やら『地獄』やら
っていうラベルをつけたものだったけど、



今は全部ひっぺがして、

ただ単なる事実として転がっている。







私の背中にしょったカゴに


その事実を入れるまでには
まだ何年かかかるかもしれないけど、



いつかは背中のカゴに入れて、



墓場までもっていくんだろう。






それでも、
私の目の前に神さまが現れて、


「あなたが今まで生きてきた世界はみんな幻です。
 実際には存在しません。」


って言ったとしたら、




「やっぱり。」って言いながら、





背中からカゴをおろして





笑うんだ。

きっと。
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by hanarobo | 2007-06-04 21:58 | 脳内