頭に浮かんだ よしなしごと。


by hanarobo

すべてのAくんへ

とうとうお別れの日になりました。
せっかく仲良くなれたのに残念です。

いろんなお話をしましたね。
一緒にいっぱい笑いましたね。


 でも寂しそうなときもありました。
そんなお話をしするとき、Aくんの声は悲しそうでした。


だからすぐに先生はAくんが寂しがりやさんだとわかりましたよ。


寂しいことが多いから、
ほんのちょっとでも楽しいことがあるとうれしそうでしたね。
先生はAくんの笑顔を見るのが好きでした。



 また先生は、Aくんが悩んでいることも知っています。
コンピュータ室の椅子でうなだれて
「どうしてオレは人と違うんやろ?」
とつぶやいていましたね。

 本当はいい子なのに、ついルールをやぶってしまうので
人に誤解されやすいことを、先生は残念に思っています。

 いつか先生がAくんに
「怒られるのが嫌なんやったら、怒られへんようにしたらええやん。黙ってじっと座ってたら怒られへんで。」
と言うと
「それができたらねぇ。。。」
と、半分ひとり言のように答えてくれたのを思い出します。

 もしかしたら
『みんなのように、じっとできないのを一番不思議に
思っているのはAくんのほうじゃないかな?』
先生はそう思いました。
そしてもっとずっと一緒に悩んであげたかったなと思いました。


でも大丈夫。


校長先生はじめ、担任のB先生はもちろんのこと、他の諸先生方も
みんなAくんのことを気にかけてくださっていますよ。


だからしんどくなったときは先生方に「しんどいです。」と
正直な言葉でお話してみてください。

きっと時間をつくって「どんなことがしんどいの?」と
聞いてくださいます。



そうそう、もうひとつ教えてあげたいことがあります。
先生は昔スペインを2週間旅行したことがあります。

知っているスペイン語はたった3つだけ。

それは

「こんにちは(オーラ!)」
「ありがとう(グラシアス)」
「トイレ(セルベシオ)」


でした。

 知らない土地で一番困るのはトイレをしたいときです。

そんなとき「オーラ!。。。セルベシオ?」などと
困った顔をして聞くと現地の人たちは親切に教えてくれました。

そして「グラシアス!」と笑顔で言うと
向こうも笑顔を返してくれました。


 このようにして2週間、身振り手振りと
3つの単語だけでなにも不自由しませんでした。


でもこれはきっとスペインだけのことではありません。 


日本にいても「こんにちは」と「ありがとう」は大事な言葉です。
(もちろんトイレもね。006.gif


人と会ったときにはあいさつする。
何かしてもらったときはお礼を言う。


これができるかできないかで、
人のAくんに対する接し方がまったく変わりますよ。


最後になりましたが、
Aくんにはいいところがいっぱいあります。


 少しだけ言うと、一番はじめに、
『心がやさしいところ』、

そして次に、
『おもしろいことをいつも探しているところ
(好奇心がある、という言い方もします)』


 それと、
『大事なことはなにかということがすぐわかるところ
(ポイントをつかむ力がある、という言い方もします)』

です。


ぜひ、いいところを伸ばしてください。


 そして大人になって家庭を持ったら、
Aくんが今「こんなお父さんだったらいいな」と願っているような
お父さんに自分がなってください。


そして休みの日には朝から晩まで子どもと一緒に遊んであげてください。
Aくんはきっといいお父さんになると思います。


先生はそう信じていますよ。




ではまたね。
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by hanarobo | 2011-10-02 12:14 | 日常